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【簡単】WISC結果の見方と分かること、生活への活かし方

10月 2日 2023年 | 不登校・ホームスクーリング

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この記事ではWISCとは何か、結果の見方、生活への活かし方をお伝えします。

私は療育センターからすすめられるまでWISC自体知りませんでした。

お恥ずかしながら、長男2回、三つ子1回ずつ、計5回受けて、やっとWISCのありがたさが分かりました。

以前の私は

WISCって何?

WISC受けるとどうなるの?

WISC受けたけど見方が良く分からない

WISCの結果から何をしたらいいの?

 

と思っていました。

解説を調べようと思っても難しい専門用語ばかりで分かりずらかったり、読む気が失せたり。

なのでなるべく簡単に分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

 

 

【簡単】WISC結果の見方と分かること、生活への活かし方

 

我が家はこども4人全員WISCを受けました。
その結果を見て、迷いが吹っ切れ『ホームスクーリング』を始めることができました。

我が家の子どもたち紹介

長 男:兄団子(三つ子の3才年上)
次 男:1団子(三つ子1人目)
三 男:2団子(三つ子2人目)
長 女:3団子(三つ子3人目)

 

我が家の子どもたちの特性や経緯の詳細はこちら

▶ 【みんなちがっていい】4人兄妹それぞれの特性、不登校やホームスクーリング経緯

 

WISCとは

 

WISCとは子育てポイントを知ることができるテスト

 

WISCとは児童用の知能検査です。

対  象:5歳0ヶ月~16歳11ヶ月の子ども

検査問題:正確な検査結果を出すため非公開

実施方法:検査者とこどもだけで個別に取り組み、検査者からの問題にこどもが回答します

検査時間:60分~90分

検査結界:約1か月後、親に報告書に沿って説明があります

 

問題は4つの指標に分類されています。

「言語理解」

「知覚推理」

「ワーキングメモリー」

「処理速度」

 

この4つの指標得点から全体的な認知能力が分かります。

 

 

WISCを受ける目的

 

WISCは子どもの発達状況や、得意・不得意なことを把握するのに役立ちます。

とはいえ子どもと日々接していれば得意・不得意はある程度は分かっていると思います。

そんな、なんとなく思っていたことがはっきりしたり、まだ分かっていなかったことが見えてきます。

そして、一人一人に合ったかかわり方や不得意なことへの取り組み方が分かります。

だから私は

はれたゆか

WISCとは子育てポイントを知ることができるテスト

 

だと思っています。

 

 

WISCの4指標

 

それでは4指標について説明していきます。

「言語理解」

「知覚推理」

「ワーキングメモリー」

「処理速度」

 

 

言語理解で分かること

 

ことばについての指標です。

ことばを理解する、ことばを使って説明する、理解した言葉から推論する、などの力がどの程度備わっているかが分かります。

 

知覚推理で分かること

 

目で見た、視覚的な情報についての指標です。

目から入ってくる情報を把握し、推理したり、対応する力。

作業手順や段取りを考える、目で見た情報の中から必要な情報を見つける、整理整頓ができる、などの力がどの程度備わっているかが分かります。

 

ワーキングメモリーで分かること

 

情報を一時的に記憶しながら処理する作業記憶の指標です。

会話の内容や指示されたこと、段取りなどを覚えて処理する力です。

注意力や集中力が関係し、学習への影響が大きい指標です。

 

処理速度で分かること

 

目で見た情報を速く正確に処理する速度の指標です。

形を正確に把握できる、物事を素早く処理できる、などの力が分かります。

 

 

WISC結果の生活への活かし方

 

4つの指標別にWISC結果の生活への活かし方を解説します。

 

言語理解が低い場合

 

言語理解が低い場合

 

言語理解が低いと言葉でのコミュニケーションが難しいと考えられます。

・相手の言っていることが理解できない

・指示が理解できない

・自分のことをうまく伝えられない

・会話で誤解されやすい

 

生活への活かし方は

・本人が理解できることばで、シンプルに、ゆっくり伝える

・絵や図などのイラストを使って伝える

・気持ちをうまく言い表せない時は、ことばの選択肢を用意したり、気持ちを代弁をする

・本の読み聞かせや、日常で物の名前を教えたりする

 

 

知覚推理が低い場合

 

知覚推理が低い場合

 

知覚推理が低いと目からの情報をうまく取り入れられず、物の形を理解したり、対応することが苦手です。

・自分に必要な情報を見つけられない

・身の回りの片付けや準備が苦手

・漢字などの形を覚えることが苦手

・場所や方角を間違える

・ルールや方式を見つけられない

 

生活への活かし方は

・目からの情報はシンプルにする(写真やマークを使ったり、色分けして整理整頓する)

・注目すべき箇所にアンダーラインを引く

・目からではなく、耳から情報を入れる(漢字の成り立ちの説明、横棒いっぽん書くなど耳から)

・場所や方向は、上下左右、順番など言葉で確認する

・ルールは言葉で説明する

 

 

ワーキングメモリーが低い場合

 

ワーキングメモリーが低い場合

 

ワーキングメモリーが低いと、耳から聞いた会話や指示を一時的に記憶しながら処理することが難しいと考えられます。

・一度に多くのことを聞くと混乱する

・忘れ物が多い

・集中力が続かず気が散りやすい

 

生活への活かし方は

・指示は一つずつ出す

・メモやリストを活用する

・目や耳から余計な情報が入らないようにする(静かな環境、イヤホン・ヘッドホンを使う、余計なものを机に置かない、パーテーションを使うなど)

 

 

処理速度が低い場合

 

処理速度が低い場合

 

処理速度が低いと、目で見たものを正確に素早く処理することに難しさがあります。

・読み書きが遅い

・文字を書き写すのが苦手

・必要なものを見つけられない

・時間内に作業が終わらない

・ゆっくりマイペース

 

生活への活かし方は

・読み書きの量を減らす

・注目すべき箇所にアンダーラインを引く

・十分に時間をとる

・目からの情報はシンプルにする

・目からの情報に集中できるよう、耳からの刺激をなくす

 

 

まとめ

 

以上、WISCとは何か、結果の見方、生活への活かし方をお伝えしました。

4つの指標をまとめると

「言語理解」
ことばを使って説明する、理解した言葉から推論する、などの力

「知覚推理」
作業手順や段取りを考える、目で見た情報の中から必要な情報を見つける、整理整頓ができる、などの力

「ワーキングメモリー」
会話の内容や指示されたこと、段取りなどを覚えて処理する力

「処理速度」
目で見た形を正確に把握できる、物事を素早く処理できる、などの力

 

お子さんの4つの指標得点から苦手と対策を知ることができます。

『WISCとは子育てポイントを知ることができるテスト』

ですので、身構える必要なんてありません。

お住いの市区町村にある療育・教育支援センターなどで無料で受けることができると思います。

 

我が家の子どもたちは全員、処理速度とワーキングメモリーが低かったです。

4人全員の結果を受けて、学校という大きくて流れの速い集団の中にいることは、それだけで子どもたちにとって負担だったことが分かりました。

環境のせいで本来持っている言語と知覚を発揮できずにいることも分かりました。

WISCの結果から、我が家は『ホームスクーリング』を始めることになりました。

 

対策すべてを取り入れられなくても、出来る範囲で少しずつ、お子様との関わり方の参考になりましたら幸いです。

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